心優しいうさぎちゃんと雪だるま
職業本屋だけど、仕事を離れても本屋好き。休みの日は大都市のでっかい本屋さんによく行きます。そんなこんなで、休みの今日。某大型書店へ。
いつものように、自分が仕事で担当しているセクションであるコミック、児童書コーナーをチェック。へー、なるほどなるほど。
その本屋さんでの今日の収穫。自分の店で買えよってハナシだけどね。
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うさぎちゃんとゆきだるま 著者:あだち なみ,あいはら ひろゆき |
札幌は今日、雪が降ったんですって?北海道の友人からメールがきたけど。
これからの季節にぴったりな1冊!あだちさんとあいはらさん、このお二人の創る作品、好きなんです。有名どころだと、「くまのがっこう」シリーズがありますね。
「ことし はじめての ゆきが ふりました」という出だしで、お気に入りの赤い帽子と赤い手ぶくろをしたうさぎちゃんが、おそとに出て、きらきらの雪で、雪だるまさんを作るというお話。特にドラマチックな事が起きるわけでもなく。
雪だるま完成!直後にまた、雪が降ってきます。
うさぎちゃんはママから「もうおうちにはいりなさい」って言われるの。困った顔をしながらも、ママの言うこと聞いておうちに戻ったうさぎちゃん。赤のコート脱いで、おうちであったかいココアを飲むんです。ふー。でも、あれ?お気に入りの赤い帽子と赤い手ぶくろはどうしたのかな?
うさぎちゃん、お外で寒そうな雪ダルマさんに帽子と手ぶくろをかけてあげたんです。でラスト…
うさぎちゃんのゆきだるまさん とっても あったかそうでした。
「雪だるまさん あったかそう」このフレーズ、最高に、好きです。そして、お外で寒そうな雪だるまさんにお気に入りのぼうしとてぶくろを貸してあげるうさぎちゃん、あなたはやさしいひとだね。いや、やさしいうさぎちゃん!その気持ちが素敵です。
そーんな絵本にぴったりの音楽がパッと思い浮かんだので、久しぶりに聴き返しました。
これ!シオザワヨウイチさんによるソロ・ユニット・THE GUITAR PLUS ME、去年リリースのアルバム「SILVER SNOW」。
ギター弾き語りプラスフワフワした電子音。打ち込み音楽って無機質な、色がないような印象だけど、この作品は違うなあ。「白」っていう色。しかも「雪」の白色。そのイメージが喚起される、そーいう音楽。なんか以前、「電子音楽・打ち込み音楽って機械の音っぽくてそのアーティストの気持ちだとか魂が感じられなくてつまんない」って知人に言われたことがあったっけ。でも、機械の音のスキマからこぼれる、垣間見える、その創り手たるアーティストの人間ぽさ。耳と心を研ぎ澄ませてよーく聴いてるとはっきりと感じられるよ。音の色も、イメージも。
そんな感じで、まったりした休日でした。ぎゃぼ。
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